🔥なぜ火消しができるのか
── 横断型PMOが炎上現場で必ず成果を出す思考法
🟥 0. 導入
このnoteでは、炎上案件で実際に自分がやっていることを、できるだけそのまま書きます。
🟥 1. 火消しが起きる現場の“共通点”
①課題管理が管理されていない。
どんな問題が起きていて、誰がいつまでに、具体的にどんな作業が必要か決まっていない。洗い出しきれていない。
- 課題の定義が曖昧
- 誰の担当か決まってない
- スケジュールに反映されない
- リスクと課題が混ざってる
- エスカレーションラインが無い
②毎週進捗が遅延する。
- チーム間の断絶
- 誰も全体像を持っていない
- 手順書の穴
- チームやベンダ間で前提が違う
- 作業が承認されないで蓄積していく
③ドキュメントが揃っていない。
- 要件と設計のズレ
- 非機能(NFR)放置(監視、バックアップ、運用要件、リリース手順、ロールバック手順、権限設計(AD/EntraID))
- 監視・DR・権限など最後に回される領域が落ちる
- 構築されただけで、運用が考慮されていない
→ 火消しは“技術力より、構造の歪み”で発生する。
🟥 2. 火消しで判断を間違えないための前提
・プロジェクトのスコープ範囲を決める
・「前提」を明文化
・問題点、課題を洗い出す
・優先順位を決める
・無駄な作業は後回し
・チーム間調整や根回しは早く実施
・無駄な争いはしない・責めない
(★漫画に出てくる軍師のように、責任はPMやPLなどの責任者側にある。ミスを詰めると部下の士気が下がる!!!)
→失敗したら、構造の問題。
主な炎上時に起きる、問題や失敗が起きる原因としては、以下が多い。
・配置が悪い
・役割が合っていない
・優先度の間違い、作業順序の間違い(連携漏れ)
・人手不足など
→ 火消しは、判断を間違えないための準備が9割。
🟥 3. 横断型PMOが強い理由
✔ DC(運用)経験 → 障害のリアル
- アラートの癖、ログの流れ、冗長構成の落とし穴に気づく
- どこから手をつけるか、どう対処していけば良いか解る
- 障害で焦らない、構成図から影響範囲を特定する
- ネットワークは論理構成図、物理構成図、ポート管理表、回線一覧などを常に最新化しておくのが大切
✔ SIer(構築)経験 → 設計意図の理解
- 方式設計の弱い部分が見える
- パラメーターから設計方針が理解出来る
✔ 情シス経験 → 現場の負担と運用性
- 経営コストとのバランスで要件定義や設計書のドキュメントがなく、パラメーターシートだけある
- 現場で本当に困る運用を考えられた手順書がない
- 拡張性、保守が考慮されてない
→ “3階建ての視点”でプロジェクトを見るから、炎上ポイントが事前に見える。
🟥 4. 火消し型PMOが実際にやっていること
炎上案件で、本当にやっていることはシンプルだ。
優先順位を決めて、今できることを1つずつ潰す。
課題管理ツールを整備し、WBSに落とすことも有効だ。
実際、段取りで7〜8割は決まる。
時に曖昧さは排除しないと、本番作業時に命取りになる。
以下の方法で優先順位を決めて処理してる。
🔥① 進捗状況の可視化
- 炎上時に最初にやるのは、全部を片付けることではなく、優先順位を決めること。
- そのために、WBSや課題管理で「今、何が止まっているか」を見える化する。
🔥② 技術・運用・手順・組織を同時に考える
- サポートあるなら、サポートに必ず裏取りする。
- テキストレベルから手順を起こす
- 不足しているドキュメントを起こす、作り見える化する。
- 技術だけ直しても止まる。手順だけ作っても回らない。だから分けて考えない。
🔥③ 今すぐ進まないタスクは、保留にする
- ロードバランスや他チーム調整のような重い課題は、最初に手を付けない。今やっても進まないからだ。
🔥④ 情報を“構造化”して意思決定する
- 必要な情報だけを見る。判断に使わない情報は切る。
- 全部を把握しようとしない。
🟥 5. 実際の火消しの流れ
- まず止血
- 原因の関係性を整理
- 手順書化・運用化•標準化
- リスク再発防止
→ 「解決して終わり」ではなく、仕組みに落とすまでが火消し。
🟥 6. 火消し経験はPMOで最強の武器になる
- リスク管理が早い
- 設計レビューで見落としが分かる
- ベンダの嘘に騙されない
- 無駄な議論を整理できる
- 全体最適の視点がある
- 若手を守ることができる
- 製品トラブル時に代替案を即出せる
→ 火消し経験=PMOの地頭そのもの。
🟥 7. まとめ
炎上案件で大事なことは、優先順位を決めて、
1つずつ潰すだけ。
★炎上案件も、実作業も、本質は同じだ。
段取りで7〜8割は決まる。
残りは、判断を先送りしないことと、
人に任せる覚悟だけだ。
本番は、ただの答え合わせにすぎない。

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