10分で作れる手順書 ― キャプチャ+吹き出しで現場は回る
インフラ系の現場で欠かせないのが「手順書」。
しかし、10数年前と今とでは、作り方も大きく変わってきました。
① Word形式(10数年前の主流)
かつては Word一択でした。
- レイアウトを参考書並みに最初に作り込む
- 罫線がずれる、ヘッダーやフッターが崩れる → 修正に時間を取られる
- バージョン管理もしっかりしないと崩壊
- 結果、1時間以上かけて1本の手順書を整えるのが当たり前
② Excel形式(チェックシート化で効率UP)
やがて Excel手順書が主流に。
- パラメータシートがExcelだった流れで、手順書もExcelに
- キャプチャ画像を貼り付け、赤丸でマーク
- 必要なら吹き出しコメント
- これで10分レベルで作成可能に
- 現場では「証跡にもなる」「レビューも通しやすい」万能スタイル
③ Web形式(Confluence・OneNoteなど)
最近は Webツール上での手順管理が増加。
- Confluence、OneNote、Notion など
- やはり画像+赤丸で十分伝わる
- 5分レベルで作れる
- 共有・修正も簡単で、最新版をチームで使えるのが最大のメリット
まとめ ― 手順書は“完璧”より“速さ”
時代 | 重視されていたこと |
---|---|
Word時代 | 綺麗さ・体裁 |
Excel時代 | 効率・証跡 |
Web時代 | 共有・スピード |
現場で一番大事なのは「すぐに使えて回ること」。
キャプチャ+赤丸+吹き出しがあれば、10分で作っても現場は十分回ります。

↑参考例
手順書を残す理由
- 体系的な理解につながる
書くことで、頭の中の手順が整理される
→「なぜこの順序なのか」を自分で説明できるようになる - 標準化できる
個人作業じゃなくチーム作業に落とし込める
→「誰がやっても同じ結果になる」ことが大事 - レビューに使える
他人に確認してもらえる「物差し」になる
→文章にすることで抜け漏れやリスクが見える - 顧客提出できる
エビデンスとして残せる
→「言った言わない」を防ぐ、納品物にもなる
手順書は“現場を回す最小のドキュメント”
自分は必ず手順書を残すようにしている。
書くこと自体が理解につながり、標準化のベースとなり、レビューにも顧客提出にも使える。
つまり手順書は「現場を回すための最小のドキュメント」であり、10分で作れるレベルでも十分価値がある。
面倒ならテキストレベルやスクショでも構わない。まずは残すことが大事。
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